神社本庁っていったい何なのかについて

最終更新日 2024年3月27日

「神社本庁とは?」
「神社本庁に属さない神社について知りたい」
「神社本庁の所在地について知りたい」

日本に住んでいれば、近所に必ずある建物の中に大きな赤い鳥居のある神社です。
神社は大きな敷地があるので、都内だと駐車場として借りている人もいれば、幼稚園や保育園などを併設経営している所もあります。
また夏になると、神輿を担いでねり歩いたり、境内で出店が並んだり盆踊りをする夏祭りに一度ぐらいは参加した人も多いはずです。
そんな身近な存在の神社ですが、それを統括している組織に宗教法人の神社本庁がある事を知っている人は少ないと思います。

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神社本庁とは

神社本庁とは、神を祀り崇める神道系の宗教団体で日本最大の組織で、日本にある約8万社以上の神社のうちの大部分の7万9000社以上が加盟している組織です。
そして各都道府県には、それぞれに神社庁という組織が存在します。
明治期にあった一番でかい内務省という省庁があったのですが、その中の外局である神祇院という存在が神社を統括していたのですが、その後神社本庁を解明されて宗教法人となりました。
神社本庁の仕事は、沢山の神社があれば、その神社の神主を誰にしたりや世襲で揉める事や、また住民とのトラブルも抱える事になります。
また大災害が起きて例えば洪水で神社の境内に甚大な損害が出た時に、組織全体で集めた災害復興資金を使って改修や修繕工事を行う事もあり、そういう時に審議したり管理して問題を解決するのも本庁の役割です。
それ以外にも神社のクォリティをキープするために、神主の指導や試験制度でスキル向上を務めたり、歴史的に行われてきた様々なイベントの執行や末端の信者である氏子に対しての教育も行ってます。

一部の神社が属さないのか?

神道を究める神社ならば、絶対に本庁に属しているはずなのに何故一分の神社が属さないのか不思議に思う人も多いはずです。
なんか後ろめたい活動や犯罪組織がマネーロンダリングに使うために、潰れそうな寺や神社を二束三文で買って、脱税をしているからだろうと疑う人もいるかもしれません。
実際に一部は、そういった脱税目的の神社は存在しますが、ほんの一部で合って大部分は違う理由で所属してません。
ちなみに栃木県の観光名所で有名な東照宮や、NHKの大河ドラマのロケーションでもよく登場する鎌倉宮や京都の伏見稲荷大社やヤタガラスで有名な新熊野神社など名だたる神社も所属してないです。
さらにA級戦犯の合祀をした靖国神社も、本庁には所属してないです。
では何故そんなに有名な神社まで、本庁に所属しないのかというと次のような理由が考えられます。
神社は全国津々浦々まで存在するため、時の政治権力と結びつく事が多くありました。

政治家を利用して既得権を得ている?

何故なら人が死んだ場合は、日本人は無宗教であったとしても神社や寺で神主や坊主が行う葬式を利用する人が多いです。
さらに年末年始の除夜の鐘を叩きに行ったり、初もうでをしたり観光地で交通安全のお札を買ったり、絵馬やおみくじで祈願する人も多くいます。
そして夏祭りの盆踊りとかでは、その地域の住民が多く集まるため、その地域で出馬する国会議員や地方議員の格好の宣伝場所として利用されるようになりました。
近所の夏祭りでカラオケ大会があると、必ず地元の政治家が挨拶したり診査したり景品を渡すシーンを覚えている人もいるかもしれません。
そして何故政治家にいいように利用させているのかと言うと、政治家の選挙に協力する事で宗教法人の権利を拡大するためです。
坊主丸儲けとか宗教法人がらみの生臭い話を聞いたり、あまりいい印象が無いのは政治家を利用して既得権を得ているからです。

トップの人事問題

そして神社本庁の話に戻しますが、始めは純粋に全国の神社のルールを決めたり、悪質な神社の何主がいたら、それを排除して新しい神主を派遣したり、純粋に宗教活動を行う組織でした。
その組織力を利用したいと考えた保守政党が、選挙で利用する代わりに、宗教法人を無税にしたり様々な補助金を行う事でどんどん組織は本来の宗教活動ではなく腐敗して行きました。
そして神社本庁が腐敗する理由はもう一つあって、トップの人事が平安時代からなのですがずっと天皇家につかえる五摂家の1つの鷹司家が独占しているからです。
摂家とは天皇の代わりに政治を行う摂政や関白を長年行っていた家で、明治時代には今議長が座っている議長席に座って、国政をいいようにコントロールしていた存在です。
その当時から華族精度で所得税も一切払って来ないで、権力をいいように牛耳ってきました。
そんな鷹司家がトップにいると言う事が政治との癒着や、政治との関りが強くなっているのは自明です。

まとめ

何度も総理や総長を世襲ではなく選挙で選ぶべきとの声が出ましたが、伝統を守るべきとの一言や政治家の介入で守られて来ました。
だけど近年そういった政治腐敗と結びついた組織である閉塞的な本庁から抜け出して、所属しない神社が増えてきています。
賽銭や寄付などで自力で運営できる有名神社や、そういった政治とのつながりを嫌がる神社が抜けていく動きに本庁は危機感を抱いているようです。