競馬の予想ページで使用されている印の意味や見方を知ろう

最終更新日 2024年3月27日

競馬の予想を的中させるためにチェックが欠かせないのが、競馬新聞やスポーツ新聞の競馬欄、スポーツ情報サイトの予想ページです。

これらにはレースごとに各担当記者がそれぞれ取材をした内容が記載されていますが、その傍らには必ず出走表があり、様々な記号やデータが掲載されています。

競馬で予想の的中率をあげるためには、まずこの表に記載される印やデータの見方を知る必要があるといえるでしょう。

参考:暴露王になって競馬を制する

 

二重丸や三角などの記号の意味

競馬の出走表を見るとまず目につくのが、二重丸や三角などの記号です。

これらは予想印と呼ばれており、記者の出走各馬に対する評価をあらわしています。

それぞれの記号の意味について述べると、まず二重丸の記号は「本命」を意味し、そのレースの中でもっとも1着をとる可能性が高い馬に対してつけられます。

1つのレースでは必ず4~15名程度の記者が印をつけるため、本命をあらわす二重丸が多い馬は、それだけレースで勝つ可能性が高いと考えることができます。

ただし、新聞社や記者によっては最も連対する(2着もしくは3着までに入る)可能性が高いという意味で二重丸をつけている場合があるので注意が必要です。

通常の丸の記号は「対抗」を意味します。

ここでいう対抗とは「本命馬を負かすことができる」という意味で、出走馬の中で2番目に評価が高い馬、言い換えれば本命にした馬に次いでそのレースに勝つ可能性がある馬に丸記号を用います。

予想では三角の記号が、黒く塗りつぶされたもの(黒三角)と塗りつぶされていない通常のもの(白三角)の2種類用いられています。

 

「単穴」の黒三角、「連下」の白三角

黒三角は「単穴」と呼ばれており、レース展開が向けば本命と対抗を負かす可能性がある馬に対してつけられるのが一般的ですが、単に本命と対抗についで3番目に1着になる可能性があるという意味で用いられている場合もあります。

これに対して白三角は「連下」と呼ばれており、1着をとるのは難しいものの、連対する可能性はあると考えられる馬につけられます。

本命・対抗・単穴はそれぞれ1つずつつきますが、連下に関しては複数につけられ、出走頭数が多いレースだと5~6頭に白三角がつけられていることも珍しくありません。

白三角がついた馬の間に評価の差はほとんどありませんが、新聞によっては連下の印をつけた馬の中で特に推奨したい馬を二重にして強調したり、連下のそばに数字を入れて推奨度を順位付けしていることがあります。

出走表の印は、本命・対抗・単穴・連下の4種類を知っていれば問題はありませんが、新聞の中にはこれ以外の記号が登場しています。

例えば、「注」という文字は「注意」を意味し、その馬は当日人気にならない可能性が高いが、展開次第では3着以内にはいって高配当をたたきだす可能性があることを意味します。

白い星のマークは文字通り「星印」で、当日の馬場状態や展開によっては本命や対抗をすべて破って1着になる可能性がある穴馬であることを意味しており、実際のレースでこの印がついた馬が勝った場合は、大抵どの賭式も高配当になります。

 

バツ印は地域によって使われ方が異なる

一方、地域によって使われ方が異なるのがバツ印で、関西圏では主に連下の馬より評価は低いが、無印の馬よりは評価が高く、低確率ながら3着以内に入る可能性がある馬に対して使用され、関東圏では単穴と同じか一段下の評価をした馬につけられます。

公営競技に関心があまりない人だと、バツ印をみると「この馬は駄目なんだ」と思ってしまうところですが、決して印がついたからといって駄目なわけではありません。

印の評価は、あくまで対象のレースに出走する馬の相対評価であるということは常に頭に入れておきましょう。

予想印を参考に馬券を購入する場合、もっともオーソドックスな買い方は本命馬の単勝一点勝負です。

ただし、本命馬はオッズが低くなりがちなので、買うときはある程度金額を多めにする必要があるでしょう。

これに次いで基本的といえる買い方は本命と対抗による連勝式馬券で、倍率は1番低くなる可能性が高いですが、少しではあるもののお金を増やせる可能性も高い方法です。

三連複と三連単を買うことができる今日では、本命と対抗を1着と2着にし、もう一頭なにか別の馬をいれて三連複か三連単で買うという方法をとる人が少なくありません。

 

騎手の名前の横につけられた印の意味

ここまで述べた印のうち、黒三角・白三角・星印の3つについては騎手の名前の横にもつけられていることがあります。

この場合の印は評価ではなく、騎手が減量の対象となっていることをあらわします。

免許をとったばかりの騎手は経験や未熟であるがゆえに、レースでの騎乗機会がなかなか与えられないケースが少なくありません。

このケースを極力少なくするための策として導入されている制度の一つが、見習騎手の減量制度です。

日本の中央競馬では通算勝利数で減量幅が決まり、男性の場合は騎手名の横に黒三角がついていれば3kg、白三角だと2kg、星印なら1kg減で、女性の場合はさらに1kg減となっています。

競走馬は負担重量が軽くなるほどパフォーマンスを発揮しやすくなるので、レースを検討する際に減量騎手が乗る馬を狙うのも良い方法です。